HSコード(読み: えいちえすこーど)

「HS条約」※1と呼ばれる国際条約に基づいて定められたコード番号のこと。輸出入の対象物を分類し、関税を決めるために用いられる。

海外からの輸入品に対して課せられる多種多様な関税を、異なる国の間で共通化することを目的として定められたもの。中国など海外工場で生産した自社製品を国内へ輸入する場合は、該当製品のHSコードを取得して税関へ申請する必要がある。

HSコード自体は加盟国共通の6桁で構成されているが、さらに7桁から10桁を追加して各国ごとに細分化することが可能。下記はJETROのWebサイトに掲載されているサンプルだが、前の6桁が加盟国共通、7桁目以下が日本独自の分類として使われている。

10.06.10.090.0 もみ
10.06.20.090.4 玄米
10.06.30.090.1 精米(研磨又はつや出ししてあるかないかを問わない)
10.06.40.090.5 砕米

HSコード | 貿易・投資相談Q&A – 国・地域別に見る – ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010701.html

HSコードはあらゆる輸入品に必要で、JETRO(日本貿易振興機構)によれば200以上の国と地域でHSコードが用いられている。また、関税は輸入時に発生するものだが、前述の通りHSコードは世界中で使われており、輸出の際には相手国もHSコードが必要になるため、輸出入を要するビジネスではもはや必須と言っていい存在だ。

なお、HSコードは関税を決めるために必要なため、サンプル品など金銭のやりとりが発生しない無償のものにはHSコードは不要。また、関税率が0%のHSコードもある。

HSコードの一覧は財務省のWebサイトに公開されており、毎年更新がかけられて最新の状況が反映されている。例えば、2017年は、「ハイブリット自動車」「カメラの自撮り棒」などが新たな品目として追加されている。

前述の通り、HSコードはWebサイトで公開されており、輸入したい製品のHSコードは自分で調べることができる。とはいえ、第9類の「コーヒー、茶、マテ及び香辛料」のようにわかりやすい例ならいざ知らず、新規性が求められるハードウェア・スタートアップの製品はそもそも分類することが難しいものも多い。しかし、自己流で判断してしまって間違ったHSコードで申請してしまった場合、輸入時に税関で止まってしまって余計な工数が発生する可能性もある。

ではどうするか、というと、「餅は餅屋」ということで税関に相談するのがいい。本媒体を運営するCerevoが開発した「ドミネーター」は、玩具とも表現しにくいが家電でもない、という非常に分類が難しい製品だったため、製品の資料を持って東京税関本関へ訪れ、どのHSコードに分類されるかを教えてもらったという経緯がある。

問い合わせには懇切丁寧に対応してくれるので、わからない時は自分で判断せず、まずは問い合わせてみよう。その際には対象品がどのようなものかを客観的にわかりやすく説明できる資料も用意しておくとよい。

余談だが、東京税関本関が入っている東京港湾合同庁舎は、観光地としても人気なお台場の「大江戸温泉物語」の隣。建物内にある食堂は、受付をすませばだれでも入ることができ、低価格でおいしいごはんが食べられるとひそやかな人気を博している。

お台場の最安ランチはココだ!「東京港湾合同庁舎」の職員食堂は一般人も入れてラーメン390円 – ぐるなび みんなのごはん
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/tanocchi/3085

※1 正式名称は「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約」。

■関連リンク

HSコード | 貿易・投資相談Q&A – 国・地域別に見る – ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010701.html
HSコードとは何ですか? | アリババ株式会社
http://www.alibaba.co.jp/column/shodan/details/id=70
輸出統計品目表 : 税関 Japan Customs
http://www.customs.go.jp/yusyutu/

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