毎日こなす多くの家事で活躍するのが生活家電の数々です。食事の後は全自動の食洗機に食器を入れておけばきれいに洗え、リビングの床掃除はロボット掃除機のスイッチを入れるだけ、そして、汚れた衣類は全自動洗濯乾燥機が洗って、乾かしてくれます。

しかし、このように家電が進化して来たとはいえ、全てを自動化できるわけではありません。まだまだ、人の手を必要とする家事は多くあります。

選択における、シミ抜きや頑固な汚れの予洗いもその一つ。最近では洗濯用洗剤や洗濯乾燥機の性能が向上しておりずいぶんと汚れ落ちは良くなっています。しかし、それでも頑固な汚れは残ります。さらに汚れが残った状態で乾燥まで行ってしまうとより汚れは落ちにくくなるため、せっかくの全自動洗濯乾燥機を使っていても、予洗いが欠かせないのです。

今回はそんな予洗いで活躍するちょっと便利な家電を試してみました。それがシャープの「超音波ウォッシャー」です。

 シャープ「超音波ウォッシャー UW-A1」
シャープ「超音波ウォッシャー UW-A1」

「超音波ウォッシャー」は衣類に付着した汚れをピンポイントで落とせる部分洗い用の家電です。ボディサイズは幅40×奥行40×高さ168mmで、片手で持って使うことができます。また、約200gと軽いため、旅行や出張に持っていくことも可能です。

本体にはMicro USB端子を搭載しており、付属のケーブルを利用して充電する仕組み。スマートフォンのケーブルなども利用できるのが便利です。専用スタンドも用意されていますが、あくまでスタンドなので、設置しただけでは充電できず、ケーブルの接続が必要です。

 本体底部に電源ボタンと充電用の端子がある。
本体底部に電源ボタンと充電用の端子がある。

超音波で泡を発生させて汚れを弾き飛ばす

「超音波ウォッシャー」のキャップを開けると、金属プレート「ホーン」が配置された先端部が現れます。本体背面にある電源ボタンを長押しすると動作が開始し、「ホーン」が毎分38000回の超音波振動を行います。

 超音波振動を発生させる「ホーン」。触ると焼けどする可能性があるという
超音波振動を発生させる「ホーン」。触ると焼けどする可能性があるという

「超音波ウォッシャー」は、この超音波振動により水中に微細な泡を生み出し、泡が弾ける時の衝撃波によって衣類に付着した汚れが吹き飛ばす仕組みです。とはいえ、電源を入れてもモーター音や、目に見えたり、手に感じたりするような振動はありません。そこで、実際に醤油のシミがついた子供服でシミ落としを試してみました。

 醤油が垂れた子供服。ほうっておくと染みになるやつ
醤油が垂れた子供服。ほうっておくと染みになるやつ
 汚れたところを水に浸ける
汚れたところを水に浸ける

まずは衣服の汚れた部分を、水を張った洗面器などに入れます。その、水の中に電源を入れた「超音波ウォッシャー」のホーン先端を差し込んでいきます。空気中では無音ですが、水の中に入れる瞬間だけ、ジュワッという水が蒸発する音が響きます。超音波振動によりホーンが高熱を発しているようです。

 「超音波ウォッシャー」の先端を水に浸けてホーンでなぞっていく
「超音波ウォッシャー」の先端を水に浸けてホーンでなぞっていく
 ほとんどわからないぐらいに汚れが落ちた
ほとんどわからないぐらいに汚れが落ちた

あとは、水中で衣服の汚れた部分にホーンを当てて、優しく何度か往復していきます。こすり洗いをするのとは違って、ゴシゴシする必要はありません。何度か動かしていくとだんだん汚れが落ちていくのがわかります。ほんの数分、汚れをなぞっただけで、汚れは写真のようにきれいに落とせました。

年季の入ったエリの皮脂汚れも

醤油のシミは付着してすぐだったため、効果は大きく、簡単に落とすことができました。では、付着してから時間が経った汚れはどうでしょうか。着用してしばらく経つ、シャツの襟汚れにも当ててみました。

 数年着ているシャツのエリ。ケアしていても汚れは付着する
数年着ているシャツのエリ。ケアしていても汚れは付着する

子ども服と同様にシャツの襟部分を水につけて、ホーンを当てていきます。醤油ほどには早くはありませんが、だんだんとエリ汚れが薄くなっていくのがわかります。シャープのWebサイトには汚れが落ちないものの例として「科学的に変質した汚れ(時間が経過した黄ばみや染み)」と記載されてはいましたが、ここではエリにこびりついた皮脂汚れが除去できました。

 1、2分エリをなぞったあと。明らかに色が薄くなったのがわかる
1、2分エリをなぞったあと。明らかに色が薄くなったのがわかる

さらに頑固な汚れには洗濯用液体洗剤を事前に塗り込んでおくと、より汚れが落ちやすくなるそうです。パッケージにはそのためのパフも付属しています。

この通り、「超音波ウォッシャー」を利用することで食べこぼしによる染み汚れや、エリなどに付着する皮脂汚れもスッキリと落とすことができました。また、油脂成分を多く含む付着した化粧品も落とすことができます。

さらに「超音波ウォッシャー」による汚れ落としには、生地を痛めないという利点もあります。もみ洗いのように生地をゴシゴシと擦り合わせたり、叩きつけたりすることがないため、衣服にダメージを与えません。

注意したいのは、バッテリーの満充電に約5時間かかるということ。そして使用時間は約30分と短いため、使いたいときにバッテリーが切れていると、すぐには使えません。使ったあとはすぐに充電しておく必要がありました。

 洗濯機の横に置いて、こまめに使いたい
洗濯機の横に置いて、こまめに使いたい

これまでにもハンディタイプで使えるシミ抜きツールはありましたが、手軽さ、そして汚れ落ちにおいて、「超音波ウォッシャー」は非常に優れています。ワイシャツなど汚れやシミが目立つ衣服を着ることが多い場合や、食べこぼしの多い小さな子どもがいる家庭では活躍する場面が多そうです。

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