パレット

絵画で用いられる絵の具を混ぜるための板、ではなく、物流に用いる荷物を載せるための台のこと。

物流の現場で大量に製品を運ぶときに使われるため一般的に目にする機会は少ないが、IKEAやコストコといった大型の倉庫店などでは、パレットに積まれたままの製品がドカンと置いてあるのを見かけた人も多いだろう。

大量の製品を輸送する場合、パッケージごと個別に発送すると一部が行方不明になってしまったり、すべての箱に伝票を貼り付けるため箱が伝票やバーコードだらけになってしまいがち。パレットの場合はパレット単位で伝票を用意するため作業が簡略化できるほか、輸送中の揺れや衝撃に対する耐性を高めることもできる。

大量に製品を輸送するときは「パレットに載せられるだけ」というように、「1パレット」が1つの単位として使われる。1つのパレットに置ける面積は限られるため、製品が入った箱の大きさ次第では無駄なスペースが生まれてしまい、輸送料が高くついてしまうことも。そうならないよう、パッケージを設計するデザイナーは「パレットにどれだけうまく載せることができるか」も意識しながら輸送箱を作っている。

パレットは平積みだけでなく縦に詰むことも可能だが、飛行機や船、トラックなどの輸送手段の荷室がどれだけの大きさかによって積める高さに制限がある。また、縦に製品を詰むと下のパッケージに負荷がかかるため、「何台縦に積めるか」「積んだときに下のパッケージが破損しないか」を考えてパッケージを設計するのもデザイナーの大事な役割である。

パレットはプラスチックタイプと木材タイプがあるが、国際流通の際は木材だと虫が入る可能性があることから燻し証明が必要になるので、プラスチックパレットの方が手続き的には楽。また、中国から到着したコンテナの木材パレットから繁殖につながる「女王アリ」が確認されたなど、木材パレットの問題は多い。

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